野の花大好き ほたる

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飛行機が大の苦手。
空気より重いものが空にある~不思議と思いませんか?

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2010/07/09 Fri

梓穂(しほ)は、宿での夕食を済ませてのんびりとしていた。
宿とは言っても、その造りは特別に豪華なわけではなくて、
民宿が少し発達した程度の宿で、
玄関ホールと喫茶室が同居したようなスペースであった。
そんな場所からは、きっと宿の女将さんが育てているのであろうか、
赤い色と黄色のナスタチウムが、石畳の玄関越しに咲いていた。

 こんな宿なのではあるのだが、
この辺りの温泉宿の自慢は、どこも同じで、
宿に纏わり着いた山肌のスペースの狭間に作られている露天風呂である。
梓穂は、その露天風呂に入ってから夕食を済ませていたから、
とりわけに肌が熱っていたので、この場所に出てきたのであった。

 直さん、そろそろ奥穂山荘に戻った頃かな?
番頭の英二が梓穂に声をかけた。
「さぁー」
梓穂は実際に、直義が目の前に聳え立っている錫上岳に登っているのか、
それとも奥の大きな山の笠ヶ岳なのか、
この中尾温泉に来る途中に渡ってきたときに見えた、
槍の穂先のような山の槍ヶ岳なのかを知らなかったから、
英二には「さぁー」としか、応えようがなかった。

 中尾温泉は、活火山の焼岳と西穂高岳との鞍部から、
流れ下る中尾谷に沿った場所にあった。
この中尾谷は、あばれ川で尚且つ、所謂、酸(す)川で、
ホタルはおろか、イワナすらも住んでいないのだが、
西穂高岳の独峰から流れくだり、この中尾谷に合流する、
木尾谷にはイワナの生息している。
英二は、梓穂に、
「あーそぅーそぅー」
昨日、お客さんように、山フキを採りにいった帰りに、
ホタルがこの沢で飛んでいた。
「あらー」
本当。
「見てみたいなー」と、
梓穂は言った。

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