2012/11/26 Mon
中央西線「定光寺駅」
「鉄道唱歌」
NO26
彼処に見ゆるは虎渓山
土岐川清く波高し
十四のトンネル絶間なく
高蔵寺 勝川夢現
そんな蒸気機関車の揺られて行ったのが、古虎渓の駅。
高校一年生だったかな?
今に思えば、
何が悲しくて、リックの中身は「漬物石」が二つと、
雨合羽に40mザイルが二本と、
そんな重いザイルにハーケンやアブミなど、
岩登りの一式を担いで、
勿論、座席などに幾ら空いていても座ったりはしない。
しかも、
踵は地面などに着けたりはしない、
所謂、爪先立ちである。
こんなにしてまで、中央西線の古虎渓の駅まで、
来ていたのは、
其処に、岩登りの練習場が有ったからである。
しかし
その練習なるやは、岩場から飛び込んだり、
逆に、岩場から墜落した人間を留める練習ばかりをやらされた。
あははー
岩場と言っても、アルプスや御在所岳の藤内壁のように高度差がある訳でもなくて、
身丈に30mほどであろうか?
でもー
その岩場でも、飛び込んで誰も留めてくれなければ、
勿論に転落死は間違いない。
今のように、
「ハーネス」なる”安全帯”が有る訳ではなくて、
ザイル一本で、肩から腹にザイルを巻きつけて、
その岩場から飛び込むのである。
一本は、そのザイルで確保して、
後の一本のザイルは、予備の確保のためのザイルで、
松の大木の根元に二重に巻いて、先輩が其のザイルを持って、
飛び込めの合図を
~
最初に飛び込んだ時には、相当に勇気が要ったのだが、
其れは 先輩を信用していなかったのか、
それとも同期の山岳部の仲間の技量が心配だったかな?
あははー
そんな古虎渓の岩場や御在所岳の藤内壁の岩場が、
先々の、北アルプスの剣岳や、穂高岳の滝谷や、
屏風岩、或いは、槍ヶ岳の北鎌尾根の登山には欠かせなかったのだが、
其の時は、
勿論、そんな思いなど少しも思わずに、
ただ短」に、飛び込む時は、留められる時に、
ザイルが腹に食い込んで、腹は痛いし、
留める方は、両手がザイルの摩擦熱で焼けるほどに熱いし、
挙句の果ては、手の皮が破れてしまい、
両手は血だらけに~
毎週・毎週通った、古虎渓の岩場
・・・
そんな思いの「蒸気機関車」だった中央西線も、
電化になって、山の上の方に新しく線路が敷かれて、
其の区間は、廃線になったのが、
高校三年生の頃だったかなー?
随分と、山に連れて行ってくれた線路である。
春と秋の二回、
そんな廃線を歩く機会があるので、
先日の連休を利用して歩いてみました。
愛岐トンネル郡と、其の場所は呼ばれている。
「玉野四号トンネル」
「三四五(みよい)のモミジ」
大きな「山モミジ」の木でした~♪
。